日産から「電気自動車のまったく新しいカタチ」として、ノートｅ‐ＰＯＷＥＲが追加発売されました。ノートのガソリンエンジンとの違いや、ライバルであるアクア、フィットのハイブリッドとの違いを検証。
ノートｅ‐ＰＯＷＥＲは電気自動車（ＥＶ）ではなくハイブリッド車です
ノートｅ‐ＰＯＷＥＲは電気自動車なんて言っていますが、実はシリーズハイブリッドというハイブリッドの一種なんです。アクアやフィットのハイブリッドと仕組みが違うだけです。
ｅ‐ＰＯＷＥＲは３気筒１.２Ｌエンジンで発電して、本物の電気自動車であるリーフ譲りのモーターでタイヤを駆動する仕組みになっています。
ガソリン入れて走るエンジン車なので、正確には電気自動車ではありません。「電気自動車のまったく新しいカタチ」って言っていますが･･･。
ノートのガソリンエンジンモデルとｅ‐ＰＯＷＥＲモデルを比較
ｅ‐ＰＯＷＥＲで話題になっているノートですが、ダウンサイジングターボのガソリンモデルも存在します。１.２Ｌスーパーチャージャーで最高出力９８ｐｓ、最大トルク１４.５ｋｇｍなので、動力性能に不満はないエンジンとなっています。また、２６.２ｋｍ/Ｌの燃費を実現できていて、ガソリンモデルとしては充分です。
そしてｅ‐ＰＯＷＥＲは、モーター最高出力１０９ｐｓ、最大トルク２５.９ｋｇｍとガソリンモデルと比較すると圧倒的なパワーとなっています。そして燃費については３７.２ｋｍ/Ｌとガソリンモデルとは比較にならない低燃費が実現できています。
価格については、スーパーチャージャーのガソリンモデルが１７４万円で、ｅ‐ＰＯＷＥＲモデルが１７７万円となっています。この価格差なら、間違いなくｅ‐ＰＯＷＥＲを選びますね。
ノートｅ‐ＰＯＷＥＲとアクア、フィットハイブリッドモデルを比較
これまでのノートは２６.２ｋｍ/Ｌの燃費を実現できていて、ガソリンモデルとしては充分なのですが、アクアの３７ｋｍ/Ｌなど、軒並み３０ｋｍ/Ｌを大きく超えるハイブリッドモデルには及ばず苦戦していました。
この状況を一気にひっくり返したのが、２０１６年１１月にノートのマイナーチェンジで追加発売されたｅ‐ＰＯＷＥＲです。発売後はなんと販売台数ＮＯ１の座になる程の人気モデルとなりました。
ノートｅ‐ＰＯＷＥＲのメリットはＥＶと同じく電気モーターならではのスムースでトルクフルな走りを実現しながら、発電は直列３気筒１.２Ｌのガソリンエンジンなので、充電不要で利便性が高い事です。
ｅ‐ＰＯＷＥＲ人気は数値を見れば明らかです。
【ノートｅ‐ＰＯＷＥＲ】
・最大トルク：２５.９ｋｇｍ
・ＪＣ０８モード燃費：３７.２ｋｍ/Ｌ
・価格：１７７万円～２４５万円
【アクア】
・最大トルク：１１.３ｋｇｍ
・ＪＣ０８モード燃費：３７ｋｍ/Ｌ
・価格：１７６万円～２４３万円
【フィットハイブリッド】
・最大トルク：１３.７ｋｇｍ
・ＪＣ０８モード燃費：３６.４ｋｍ/Ｌ
・価格：１６９万円～２２２万円
ノートｅ‐ＰＯＷＥＲは２.５Ｌガソリンエンジン並みのトルクで、燃費は３７.２ｋｍ/Ｌ、しかも価格はライバルとほぼ同じ価格帯となれば、人気になるのは当然でしょう。
気になる走行感覚ですが、加速はシームレスでショックなどとは無縁で気持ち良く走れます。しかもアクセル操作に対するレスポンスが、エンジン車やハイブリッドカーと比べものにならないほど鋭く、力強いです。
高速域になってくるとその感覚は薄まってきますが、５０ｋｍ/ｈ程度までなら並のスポーツカーを置いていけるほどのダッシュをみせ、１２０ｋｍ/ｈ程度までは十二分な加速力があります。
日常での利用に関しては何の問題もなく、快適なＥＶ走行感覚を味わえます。ただし、当たり前ですが、エンジン音は聞こえます。
もう一つ特徴は、ワンペダル操作です。アクセルを離すと大きく減速するため、慣れればブレーキいらずでの走行が可能となります。
今後、日産は様々モデルにこのｅ‐ＰＯＷＥＲを搭載してくるでしょう。
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